実家に戻って1年半が過ぎた頃、闘病の末、父は旅立ちました。
闘病中は、体調が優れず、家族に当たり散らかしたり、一筋縄では行かないところも多々ありましたが、家族全員で一緒に過ごせた時間はとても貴重だったなと思います。
弔問に来てくださった父の友人や同僚の方などのお話から、面倒見が良くて慕われているなど、これまで知らなかった父の姿を知りました。
一緒に過ごしたこと自体、後悔はないのですが、せっかく大学まで行かせてもらったのに、安定した仕事(帰郷中は市役所の臨時職員として働いていた)に就いたわけでもなく、結婚したわけでもないなど、父が安心する姿を元気なうちに見せられなかったことが、心残りとしてあり、今も少なからず影響しているのだろうなと思うことがあります。
亡くなって何年経っても、この時期の記憶を引っ張り出すと、感情が触れるのです。
いろいろを経て今は、どんな私の決断も、父は見守ってくれているのだと思うようにしています。
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