大学時代、同級生のバックパッカーになってアジアで1ヶ月過ごすといった旅行スタイルに刺激を受け、私もタイを皮切りに、ベトナム、カンボジアなどを一人旅で訪れたものです。
大学3年生の夏のことでした。
ある程度冒険はした、次はもっと何にも整っていないところ(!)で、10日くらい過ごしてみたいという欲求に駆られ、しかし一人だと心許ないため、ボランティアのワークキャンプでネパール南部へ行くツアーに申込みました。
井戸を作るプロジェクトだったと記憶しています。作業の合間に、地区を散策する時間がありました。
10日ほど過ごす中で、これまでの価値観がガラッと変わる瞬間がありました。
テレビはない、携帯電話も繋がらない、インフラもままならない土地でしたが、老若男女問わず人々が日中から、木陰で談笑しつつ、気ままに過ごす姿に、日本と全然違うと衝撃を受けました。
日本の価値観だけが価値観でないという感覚です。
もし、日本の社会システムから外れてしまっても、世界は広いのだと思ったのです。
そこから就職について導いた自分の答えが、これです。
「就活して、22歳で大学を出たら、新卒で就職をするだけが進路ではなくないか!?」
21歳の私は、ネパールに行ったことがきっかけで新卒の就職活動に疑問を持ち、当時はまっていた演劇活動を続けることを決心したのでした。
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