第7回 転機4-結婚

パーパス探求

プロローグ

30歳の時に結婚しました。
結婚に関しては、因果応報というのか、自分の蒔いた種により、何年か経って伏線を回収するみたいなことがいくつか起こり、40歳を過ぎた今となっては、結婚に対して思うところがあり過ぎるのですが、当時の感覚として振り返ってみたいと思います。

なぜ結婚したかったのか?

当時お付き合いしていた10歳近く年上の方から、「何であなたは私と結婚したいの?」と結婚の話を出す度に問われていました。
今なら、20代後半の女性ならば、結婚したいと思うことは自然な感覚で、この年代の女性を前に、四の五の言い、煮え切らない態度をとる男性は、こちらから願い下げなのですが、まだ純粋であった私は、結婚したいのは何でだろうと真剣に考えました。
29歳を迎える時の手帳には
「結婚は次世代へとつなぎ、それ自体がお世話になった人への恩返し」と記してありました。
我ながら、崇高な思いです。
なお、相手方からすると、あくまで私の結婚したい理由なので、この人でないとダメだ!が伝わらず、結婚する決め手にはならないと感じるのは分かります。
そんなこんなでこの男性とは、どこかでもういいやとなり、関係は自然に消滅していきましたが、結婚への動機を言語化できたのは良かったこととします。

結婚相手を見つける戦略

結婚の当てがなくなり、30歳を目の前にどのように相手を見つけるかが課題になりました。
仕事でマーケティングを勉強し始めた頃で、結婚にもマーケティング理論を取り入れてみてはどうだろうと戦略を練りました。
どうやったら宇宙人みたいな私が売れるだろうか。
周りで25−30歳くらいで結婚した人を観察対象にし、ある傾向に気づきました(*あくまで当時のサニー調べ)。
フェミニンでコンサバな雰囲気を纏っているのです。
そこで掲げたスローガンが
男性は、コンサバが好き
コンサバは、「コンサバティブ」の略で、日本語でいうと、「保守的」なという意味です。
キレイめで、品が良く、女性らしい雰囲気を漂わせると、結婚できるのではと考えました。
この戦略に則りやったこととして、カジュアルな服装から、見た目をコンサバに寄せるため、ファッション雑誌「Oggi」を参考にし、クローゼットの総入れ替えを図りました。
このような戦略が功を奏したのか、同じ職場の方とご縁ができ、あれよあれよと話が進み、年始にお付き合いが始まり、年末には結婚式までを済ませ、結婚生活が始まるのでした。

結婚と仕事

夫とは職場結婚で、今後の仕事をどうするかとの話し合いでは、夫の、夫婦が同じ職場では周りに気を遣わせてしまう、との意向によりどちらかが辞めようということになりました。
この時、夫は自分が辞めてもいいとの申し出もありましたが、出産などで仕事に穴をあけてしまう確率の高い女性側が辞めるのが当然では、と私の方が思っていたのです。
また結婚したら仕事をどうすればよいか、当時の男性上司に相談したときは、子どもが生まれるまで働けばいいのでは(子どもが生まれたら家庭に専念する)という助言を、何の違和感もなく受け入れていました。
2010年頃、結婚の段階で女性側が仕事を辞めることは普通だったかなと思います。
あまり迷うことなく、どちらかというと結婚できる喜びの方が強く、寿退社の道を選びました。

結婚後の仕事

何かしらは働いておこう、でも家庭に支障のない働き方をしよう、が結婚したばかりの頃の価値観でした。
失業手当の手続きのために訪れたハローワークでキャリアコンサルティングを受けたことを覚えています。
結婚したら、女性は家庭を優先しなくてはならないと強く思い込んでいて、相談したキャリアコンサルタントの方から、「結婚したからといって、正社員で働きたかったら、働いていいのですよ。」といったようなことを言われたの覚えています。話の節々から、私の思い込みを感じとったことと思います。
結婚しても、正社員で働いてもいいという選択肢があるんだなと思いつつ、家庭はおろそかにできない気持ちが勝り、結果選んだのは、雇用形態は派遣社員、通勤が徒歩圏内で、9時17時で働ける大学の学校事務でした。

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